こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
TOEICといえば就職や転職に必要だと、多くの人が口を揃えて言うだけでなく、英語を苦手としている人からすれば頭を抱える課題だと思います。
今日は、僕なりの「TOEICの勉強法と心構え」について書いていきます。
- TOEIC900点を獲るための勉強法
- 必要な参考書と心構え、準備期間
TOEICに必要なのは結局「基本の英語知識」
上記の公式の問題サンプルを見た方はわかるかと思いますが、シチュエーションは決して「ビジネス寄り」とは限りません。
普段の日常生活が扱われることもありますし、文法の問題に関してはシンプルに文法の知識が問われることもあります。(以下公式問題より)
No. 101 Customer reviews indicate that many modern mobile devices are often unnecessarily ——- .
(A) complication
(B) complicates
(C) complicate
(D) complicated
上記ですと、Customer reviews(顧客評価)というビジネス英語があることは置いておいて、
と、基本的な文法知識があれば解答することができます。
初めて受けられる人も、「英語の基礎知識があるかどうか」をまずは問うべきですね✨
当時、僕は英語教師ということで日々勉強をしていましたが、「英語の基礎力があればまぁまぁ解ける」と感じたことは間違いありませんでした。
過去問やら予想問題の演習をして対策をすることは大切ですが、
- そもそも英語の知識がない。
- 英文を読むのが苦手で、単語と文法がよくわかっていない。
という状態であれば、まずはそこがスタート地点です。
「TOEIC = 特殊」と考えるのではなくて、まずは基本的な知識を取り入れることを始めてみてください。
このサイトで紹介されている文法がしっかりと定着しているかも大切ですし、語彙が十分にあるかどうかも大切ですね。
英語がある程度できるようになったら対策を始めよう
英語の基礎力(単語や文法)を鍛えたら、みなさんが次に狙うのは「ハイスコア」だと思います。
ここで改めて「ビジネス英語」を考えていく必要があります。
単語は過去問や予想問題でカバーできる
TOEIC対策として面白かったのは、「シチュエーションに慣れること」で、ある程度単語をカバーすることができたということでした。
ハイスコアを目指すには、レベルの高い単語を知っておくことよりもビジネス、いわゆる店頭や会社でよく使われる単語を知っておく必要があります。
- budget(予算)
- refund(払い戻し)
- reimbursement(弁償)
など。
実は普通の単語帳にも載っているものもたくさんあります。
もしTOEICの勉強用に単語帳が欲しいのであれば、以下の「TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ(TOEIC TEST 特急シリーズ)」がオススメです。
リンク
それでもなぜ、僕には不要だったのか。
それは、過去問や予想問題を解いていく中でカバーできるほどの、単語のレベルだったからです。
もし400〜600点あたりでスコアが伸び悩んでいるとすれば、
- TOEIC対策がどうとか
- ビジネス英語がどうとか
という話をするよりも、もっと手前の話である可能性が非常に高いです。
- 単語
- 文法
この2つをしっかりと学んだ上で勝負をかけるだけでも、相当のスコアアップが見込めます。
それから「枝葉(えだは)」である、
- 時間配分
- ビジネス英語
- リーディングのスピード
などを考えていけばいいのかと。
「TOEIC用の単語」が単独で存在しているわけではありません。
多少なりともビジネス英語は入ってきますが、まずは基本単語を身につけた上で、あとは過去問や予想問題集でカバーしていきましょう。
それから戦略等を考えていけばいいのです。
最初のリスニングパートも基本が大事
公式サイトを見ていただいた方はわかるかと思いますが、当然ながらリスニングも基本が大事であり、「ビジネス英語のリスニングか…」と身構える必要性はありません。
後述しますが、僕が使ったのは「公式TOEIC Listening & Reading 問題集 8」でした。
リンク
当時(2022年)の最新版が「8」でしたので、「とりあえず予想問題を解いておこう」と思ったのです。
それでももし、
「ガムシャラに予想問題を解いても、なんだか点数が上がらない」
そのような場合は、TOEICの勉強の前段階にいると思っていてください。
上のページではリスニングの勉強法なども提示していますので、地道に「英語の耳づくり」からスタートすべきですね✨
「あともうちょっとなのに!」という人であれば、やはりちょっとしたビジネス英語やシチュエーションに対して、「まだ慣れていない」だけだと思います。
僕自身がそうでしたので、実際の予想問題を解いてみることです。
- TOEICのリスニングに歯が立たない➡️英語の基礎力から
- 中級レベル以上の点数を取りたい➡️過去問や予想問題で慣れる
とてもシンプルかもしれませんが、英語の基礎力を高めるためには、
- シャドーイング
- ディクテーション(書き取り)
など、同時にアウトプットをするといった負荷のかかるタスクをこなすことで、リスニングは楽(らく)になってきます。
慣れてきたら問題演習をする中で、傾向に慣れていきましょう。
リーディングパートはスピード勝負
TOEICで一番に感じたことは、リーディングパートでは異常な速さが求められることでした笑。
これも「ビジネス英語」と括(くく)る必要はありません。
基本的に読むスピードが速くなければ、例えビジネス英語ではなかったとしても解き終わらないことでしょう。
リーディングのスピードを高める基本的なエクササイズとしてオススメなのは、「音読」です✨
日本語で想像してみるとわかりやすいかと思います。
みなさんが小説を読む時(黙読する時)、必ずと言っていいほど頭の中で文字に音を当てるはずです。
まるで頭の中にナレーターがいるかのように。
スピードが身につけばもうこちらのもの。
あとは単語やリスニングと同様、「慣れ」が必要になるというだけです。
- 英語の基本を押さえる
- 過去問や予想問題で演習
必要な参考書や準備期間
僕がやった公式問題集は3冊。
最初に取り組んだのはなんと、一番古い「版」でした笑。
リンク
いわゆる「無印」と呼ばれるもので、かなり前の問題集ですから、現在の傾向とは少しばかり異なります。
ただ、やる価値はありました。
傾向を掴むには十分でしたし、何度も言う通り英語の「基礎力」が大事ですからね✨
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毎年新しい冊子が出ますので、その都度買えばいいかと思いますが、 かなりお金もかかってしまいますので、2〜4冊の範囲内におさめるのが無難かと思います。
最新にこだわるよりも、
- 英語の基礎力を養い
- その上で傾向をつかむために問題演習をする
この流れを忘れないようにしましょう。
- 初期の公式問題集(無印)
- 公式問題集 8
- 公式問題集 7
中級レベルを狙うのには数ヶ月、それ以上を狙うのには短期勝負
何度もお伝えしている通り、まずは基礎力が必要であることは変わりません。
そのためには、
- 単語
- 文法
を、ある程度長い期間かけて勉強する必要があります。
具体的には少なくとも2〜3ヶ月。
時間があって集中できる人なら、2ヶ月くらいに短くしてもいいかもしれません。
これは英検1級の記事でも書きましたが、やはり試験勉強とは基本短期集中がいいのです。
「本当に英語を使っていく人たち」は、その上で継続的に勉強を続けていけばいいですからね。
- 最初の1ヶ月で基本単語と文法を押さえる。
- 2ヶ月目に入るくらいでリスニングも同時に鍛える。
- 3ヶ月目も基本を繰り返しながら演習を始めていく。
- 勉強を始めてから試験まで、短文でも長文でも音読を心がける。
英語を全く勉強してこなかった初心者の方であったとしても、ある程度の期間を決めて勉強したほうが、効率的かつ集中的に試験勉強に取り組むことができます。
文法、リスニングは以下の参考書がオススメです。
リスニング教材は現在、かなり市場に溢れていますので、聞いた英文をすぐに追うように発音してゆく「シャドーイング」をオススメします。
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基本的に「短期決戦」が一番効果的なのは、
「ある程度英語力がある人が、さらに高得点を狙う」
というパターンです。
僕が770点から900点まで130点スコアを上げるためにやったことは、「集中的な問題演習」だけでした。
すでに英語が得意だという人は、対策すべきは「傾向やスピードに慣れること」の一択です。
逆にそれを怠りますと、僕のように「あれ?もっと獲れたはずなのに!」という状況になりますからね。
- 初心者 ▶️ 数ヶ月〜半年かけて基礎を養う。
- 中級者 ▶️ 演習に費やさず、2〜3ヶ月かけて単語やリスニング、音読を強化する。
- 上級者 ▶️ 短期間(1ヶ月)で演習をして傾向に慣れる。
まとめ
以下、本記事のまとめです。
- まずは単語や文法といった基本的な勉強を怠らないこと。
- TOEICを「特別なビジネス英語の試験」と見なさないこと。
- その中でリスニングやシャドーイング、音読といった音声に着目すること。
- 受検に向けて数ヶ月単位で取り組み、直前の1ヶ月で傾向をつかむために演習をすること。
僕が初めての受検で770点を獲れたのは、普段の英語の勉強と基礎知識のおかげです。
演習をしたり特別な勉強をしたりしなくても、中上級のレベルまで行くには、基本的な勉強だけ(つまりは英語の総合力)だけで大丈夫なのです。
特別なテクニックは必要ありません。
TOEICは確かにスピードが求められるクセのある試験ですが、純粋な「英語力」で戦えることは事実です。
しっかりと基礎を固めていきましょう✨