文法

【不定詞の副詞的用法】「〜するために」「〜して」目的と結果を表す

こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki

今日は「不定詞の副詞的用法」について学んでいきます。

さるくん
さるくん
せいじ先生、いよいよ不定詞の副詞的用法だけど、副詞ってことは動詞とか形容詞、つまり日本語で言うところの「用言」を修飾するってことだよね?
せいじ
せいじ
ご明察✨つまり今までの用法とは違うんだ🎶ポイントは「一度区切ること」なんだ😁
さるくん
さるくん
んん?どういうこと?

不定詞の副詞的用法では、to不定詞を1つの塊として考えることが大切になってきます。

具体的には以下で示していきます。

「副詞」について学びたい方は以下の記事を参考にしてみて下さい✨

そもそも副詞ってなんだっけ?

さて、ここで復習です。

副詞」とはなんでしたか?

さるくん
さるくん
えーっと、動詞とか形容詞を修飾するもので、「文の要素には関係のないもの」だったよね!
せいじ
せいじ
その通り!乱暴に行ってしまえば「なくていいもの」だったよね✨早速例をあげていくよ!

忘れてしまった人は下の記事で再度チェック!

【形容詞/副詞って何?】名詞/動詞を修飾する品詞この記事では「形容詞/副詞」について勉強していきます。名詞や動詞を修飾する品詞について学んでいきましょう。...
  • He is always playing video games.(いつも)
  • These flowers are super beautiful!(すごく)
  • They run very fast.(とても)

ご覧の通り、

  1. 文から削除しても意味が通る。
  2. 下線部の「動詞/形容詞/副詞」を修飾(説明)している。
さるくん
さるくん
そうだったそうだった!文から消しても意味が通るんだったね!
せいじ
せいじ
そう!そして頻度度合いなど、動詞や形容詞、副詞を修飾(説明)していることがわかるね💡

これさえわかっていますと、不定詞の副詞的用法とは、上の青囲みがそのまま適用できるというわけですね🎶

不定詞の副詞的用法(目的)

まずは「〜するために」という目的を表す用法です。

早速例文を見てみましょう🎶

  • I went / to the airport [ to see her off ].(見送るために)
  • [ To go to the railway station ], I used your car.(駅に行くために)
  • What do you study [ to get high score / on a test ]?(テストで高得点を取るために)

今まで通り、「to+動詞の原形」という形は変わりません。

意味は「〜するために」という目的を表しています。

またお分かりの通り、下線部の「動詞」をしっかりと修飾しています。

「目的」を表す不定詞の副詞的用法は、基本「動詞」を修飾しますね。

「〜するために…する」、ですからね✨

せいじ
せいじ
さて、副詞は消してよかったんだったよね?
さるくん
さるくん
え?でもこんなに長い文(句)を消したら文が成立しないんじゃ…あ!
  • I went / to the airport [ to see her off ].(空港に行った)
  • [ To go to the railway station ], I used your car.(君の車を使った)
  • What do you study [ to get high score / on a test ]?(何を勉強してるの?)
さるくん
さるくん
あれれ?!意味がちゃんと通じてる!
せいじ
せいじ
そうなんだ💡もちろん、to不定詞があった方が「目的」を的確に表しているから、伝えたいことが伝わっているよね🎶でも「副詞的用法」という言葉を理解するためには、こうして消しても大丈夫な文の要素であるということがわかっているかが大切なんだ🙌

気をつけたいのは以下の文。

◉ I went / to the airport [ to see her off ].(彼女を見送りに空港に行った)

さるくん
さるくん
そ、そうだよ!直前に名詞である「空港」があるんだから、これは形容詞的用法なんじゃないの?!ほら、「彼女を見送る空港…」あ、あれ?なんか違和感が💦
せいじ
せいじ
いいところに目をつけたね!でも違和感を覚えた通り、その都度訳してみて変かどうかを考えるほうが速いんだ✨

実は逆の現象も起こります。

以下は不定詞の形容詞的用法ですが、

  • I have something / to drink.(飲むため「に」何かを持っている?)

と、「have」を説明している副詞的用法と見てしまいますと、なんだか違和感が出てきます。

【不定詞の形容詞的用法】「〜するための」「〜すべき」の意味今日はto不定詞の形容詞的用法を学んでいきます。「名詞+to+動詞の原形」ですので、名詞的用法と形は変わりません。使う範囲も狭いので、この機会に覚えてしまいましょう!...

つまりこれらの例からわかることは、

◉ to不定詞を見たら、その都度「〇〇的用法」かは感覚(意訳)で判断していい。

ということがわかります。

さるくん
さるくん
そ、そんな適当な!
せいじ
せいじ
ここではそれくらいがいいんだよ✨もちろん、しっかりと文法を学びたいのであれば、どれが〇〇的用法なのかを判断できることが望ましいけどね🎶

不定詞の副詞的用法(結果)

さるくん
さるくん
せいじ先生…不定詞の副詞的用法で難しいやつがあるんだよ…
せいじ
せいじ
もしかして「結果を表すto不定詞」かな?あまり論理的に取り組まず、慣れていくほうが早いよ✨

早速例文を見ていきましょう。

  • She was very glad [ to hear that ].(それを聞いて)
  • My grandmother lived [ to be 90 ].(90歳まで生きた)

うまく訳すことによって、「〜した結果」と表すことができます。

まずは副詞的用法の確認。

  1. どちらも形容詞と動詞など用言を修飾している。
  2. 消しても意味が通る。

この2つはクリアできていますね。

さるくん
さるくん
でもせいじ先生、なんだか訳すのが難しいよ💦
せいじ
せいじ
そうだね。特に2つ目の例文なんて、僕が高校生の時は「なんじゃこりゃ?」って思ったもの😅でも大事なのは「どの品詞を修飾しているか」ということ。そこさえ分かれば、あとはどう訳すかは適当でいいんだ🎶

仮に「〜するために」と訳しても、

△ 彼女は聞くために喜んでいた

△ 私のおばあちゃんは90歳になるために生きた

と、かなり違和感はありますが、一応意味は通ります笑。

だからこそ「適当に訳したほうがいい」と思っていたほうがいいですね✨

この「結果を表すto不定詞」は特殊だと思っていたほうがよくて、基本的に目的を表すほうの「〜するために」の訳をしていれば大丈夫です。

そこで「何か違和感があるぞ?」と思ったら、意味の通る訳をすることがいいですね🎶

不定詞の副詞的用法(判断+α)

さるくん
さるくん
こ、これはなんだ?!
せいじ
せいじ
判断を表す」って聞くと難しく聞こえるけど、見てみればわかるよ✨
  • You are very nice [ to help me ].(私を助けてくれるなんて)
さるくん
さるくん
ちょっと「結果を表すto不定詞」に似てるかも💡
せいじ
せいじ
そうだね!見てわかる通り「nice」っていう形容詞を修飾しているのは副詞的な要素としては変わらないから、やっぱり勝負は「どう訳すか」なんだよね🎶

近い表現ですと、

  • You are kind enough to show me / around the town.
  • It is nice of you to help me / with my homework.

1つ目の例文は、ただ「enough」がついただけですね🎶

「案内してくれるなんて、なんて優しいんだ!」といった感じです✨

2つ目は不定詞の名詞的用法になってしまいますが、「宿題を手伝ってくれるなんて優しいね」と、意味としては似ています。

【不定詞の名詞的用法】「〜すること」で名詞として使おう!今日は不定詞の名詞的用法を学んでいきます。「to+動詞の原形」で「〜すること」という意味を作ることができます。頻出の表現なので覚えてしまいましょう🎶...
せいじ
せいじ
さらにもう1つ、重要な表現があるから確認しておこう!

This question is easy to answer.(答えるのには簡単だ)

さるくん
さるくん
なるほど。ルール通り「easy」にかかっていることはわかるね💡
せいじ
せいじ
そうそう!今までの「結果を表すto不定詞」の例の通り、訳も似ているよね!

この文が特殊であるのは、「answer」の目的語が主語の「question」になっているということ。

さるくん
さるくん
そうか!本来であれば「answer it」で終わらせたいものね
せいじ
せいじ
そう!その点だけ気をつけて使えば大丈夫だよ🙌

例えば、

This hot dog is too hot to eat.(熱すぎて食べられない)

という「too〜to…」構文でも、「eat」の後の目的語は不要です。

もし目的語(=第3文型)について勉強し直したい人は以下の記事を参考にしてみてください🎶

【第3文型って何?】S+V+Oの他動詞の文型この記事では「第3文型」について勉強していきます。V(動詞)の後に「O(=名詞)」をとる文型のことを指します。名詞と言っても様々な形がありますので、一緒に学んでいきましょう。...

to不定詞の副詞的用法では、「〜するために」が第一に来る候補です。

他のものは周辺知識だと思って、ついでに覚えるくらいでいましょう✨

まとめ

以下、本記事のまとめを書いておきます。

to不定詞の副詞的用法とは…
  1. 「to+動詞の原形」の形。
  2. 用言を修飾する。
  3. to不定詞の塊(=句)を消しても意味が通る。
  4. 基本的には「目的」を表す訳をする。
  5. 意味が通じなければ「結果/判断」の訳をしてみる。

これでto不定詞については終わりました。

  1. 名詞的用法
  2. 形容詞的用法
  3. 副詞的用法

をいきなり理解しようとするのではなく、品詞がわからなくなったらぜひその都度「品詞」の記事に戻ってみてください🎶

ゆっくりでいいので文法的な理解ができてきますと、より理解が深まりますので✨

せいじ
せいじ
それではまた!