こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
今日は会話でも長文でも頻出の「to不定詞」を扱っていきます。
- 不定詞って何?
- to不定詞のいろいろ
- to不定詞の名詞的用法
- 前置詞のtoとの区別の仕方
- 不定詞(名詞的用法)の他の使い方
不定詞ってどういう意味?
どうやら不定詞の「不定」とは「定まらず」ではなく、
▶︎「不定」=「限定されない」
という意味らしいのです。
to不定詞には三用法がある!
そして今日学んでいくのが「名詞的用法」です。
「名詞ってなんだっけ?」
という人は、以下の記事を参照してください🎶
名詞的用法とは?
まず形ですが、これは言わずもがな、
「to+動詞の原形」(=〜すること)
ですね。
たとえば「泳ぐことが好き」と言いたい時に、以下のような言い方だと文法的に誤りとなってしまいます。
I like swim!(私は泳ぐが好き!)
日本語でも「こと」をつけないと、ぎこちないカタコトのように聞こえますよね。
「泳ぐ」は動作ですので、それを「名詞の形」にしなければなりません。
I like to swim!(私は泳ぐことが好き!)
名詞にすることで、
- S(主語)
- O(目的語)
- C(補語)
として使うことができるようになるのです。
ちなみに今後出てくる「動名詞」は、この「to不定詞の名詞的用法」とほぼ変わりません。
S(主語)として使う場合
S(主語)として使いたい場合、「文頭に置く」のが基本となります。
早速例文を見てみましょう。
- To speak English is not so difficult.(英語を話すこと)
- To run / every morning makes me happy!(毎朝走ること)
- To talk / with my friends is very fun / for me.(友達としゃべること)
このように、基本的にはSVCの第2文型の形を取ることが多いですが、2番目の文のように一般動詞を伴うこともあります。
こうなると文が「頭でっかち」になってしまいますので、「it」を仮の主語として置くパターンもあります。
これを「It is 〜 to…」構文と言います。
(2番目のように一般動詞を使うことはあまりないので割愛します)
- It is not so difficult / to speak English.(英語を話すこと)
- It is very fun / for me / to talk with my friends.(友達としゃべること)
ただし、
It is not so difficult / speaking English.
のように、「It is〜+〜ing(動名詞)」の組み合わせはないので注意しましょう。
O(目的語)として使う場合
O(目的語)は文の後ろの方にきますよね。
SVOの第3文型になりますので、V(動詞)が一般動詞となり、目的語を伴うものとなります。
早速、例文を見てみましょう。
- I like to play soccer.(サッカーをすることが好き)
- They want to hang out together. (一緒にブラブラしたい)
- It began to rain / just now.(さっき雨が降った)
want+to〜 =「to以下すること」が欲しい
この考え方を意訳していけば、「want to〜」=「〜したい」という訳になるということです。
個人的には、上のように「〜したい」で覚えてしまったほうが手っ取り早いと思っています笑。
あえて説明するなら、あるいはどうしても構造を理解したいという生徒がいた場合は、上のような説明をするようにしています🎶
C(補語)として使う場合
言わずもがな、第2文型ですので「be動詞」を伴います。
- My job is to teach English.(英語を教えること)
- His favorite thing is to exercise.(運動すること)
- My dream was to become a musician.(音楽家になること)
be動詞の直後に、to不定詞を置きます。(be動詞+to不定詞)
「名詞」ですので、C(補語)は「名詞/形容詞」のどちらかですから、上のようにCにあたる部分に使うことができるのです。
- 主語として使うと長くなるので「it」を使う。
- 目的語として使う場合は、イディオムとして覚えてしまうと良い。
- 補語として使う場合は、be動詞の直後にto不定詞をおけばOK。
to不定詞のtoではない、前置詞のtoとは?
みなさんも見たことがある通り、「go to〜」や「listen to〜」は前置詞のtoであり、不定詞とは無関係です。
ただ、それとは別で「to」の後に「動名詞」を取る表現もあります。
- I’m looking forward to seeing you guys!(会うのを楽しみにしてる!)
- We are getting used to speaking English.(英語を話すのに慣れてきた)
- She objected to going / there.(そこにいくことに反対した)
to不定詞(名詞的用法)の他の使い方
- I really want you to travel around the world!(世界を回って欲しい!)
- Our teacher told us to study / ourselves.(自分で勉強しろって言った)
- My dad allowed me to go out / after 9 p.m.(外出を許してくれた)
これらの表現は、「一般動詞(他動詞)+人+to不定詞」 という表現となります。
上から順に、
- want 人 to〜 =「〜して欲しい」
- tell 人 to〜 =「〜しなさいと言う」
- allow 人 to〜 =「〜することを許す」
と、どれも形が一緒ですね🎶
ちなみに②と③は受け身で使われることもあります。
- We were told to study ourselves / by our teacher.
- I was allowed to go out / after 9 p.m. / by my dad.
これらの形も、
「to不定詞の名詞的用法だ!」
と、いちいち文を分析する必要はありません。
イディオムのように覚えてしまうほうが良いでしょう✨
まとめ
以下、今日のまとめです。
- 不定詞には3用法ある。
- 「to+動詞の原形」で「〜すること」の意味。
- 名詞なので「S/O/C」のどれも取れる。
- 「to+〜ing(名詞/動名詞)」のパターンに注意!
- 「want+人+to〜」と言う形もある💡
形の「to+動詞の原形」さえ間違えなければ、あとは名詞として使える場所(S/O/C)に置くだけ🎶
「〜すること」と言いたい時に、たくさん使っていきましょう!