こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
英検1級は、英語上級者であれば「欲しくて仕方のない資格」だと思います。
この記事では英検1級取得までの道のりを、自分なりの経験をもとに書いていきます。
ざっくりした勉強法はコチラをチェック🎵
僕自身、
- 帰国子女でもない
- 海外の留学経験もない
いわゆる「純ジャパ」です笑。
それでもしっかり戦略を立てれば大丈夫。
一緒に勉強していきましょう🎵
以下は公式の過去問です。参考程度に。
- 純ジャパの英検1級の勉強法
- +必要な参考書や対策
- 準備期間とその考え方
必要な英語レベルは「準一級は余裕」
英検1級を受けられる状態かどうかはまず、「英検準1級に余裕で受かる力」があるかどうかによります。
当然のことのように聞こえるかもしれませんが、順序よく勉強していくのであれば、やはり英検準1級が最初の壁です。
準1級の問題を解いたとしても、「あーわかるわかる〜」くらいのレベルでなければなりません。
僕も合計3回、英検1級を受検しましたが、うち2回のスコアを見る限り、
上記のように、「準1級の合格ラインからは遠い状態」でした。
もし準1級がすでに厳しいようなレベルでしたら、
- リスニングが弱い
- 語彙が足りてない
- 読むスピードが遅い
など、準1級の試験結果を分析する必要があります。
とはいえ、準1級に受かったのならば、(高額ですが)試しに1級にチャレンジしてもいいと思います。
その上で、どれだけレベルが高いのかを肌で感じるのも悪くないと思います。
まずやるべきことは「単語」一択
さて、準1級のレベルを余裕で理解できる程度の英語力があるのであれば、1級にチャレンジするタイミングですね✨
結論から言いますと、一番大切なのは「語彙力」。
これに尽きます。
実はそうではないのです。
英検1級の最大のポイントは「知らない単語をいかに減らすか」にかかっているからです。
ある意味、単語さえクリアしてしまえば、1級の勉強はほぼ終わったものと言っても過言ではありません。
リンク
まず手始めに「キクタン英検1級」 にチャレンジしました。
これから紹介する「パス単」に比べますと、
- 語彙数も少なく
- CD付きで音と覚えられる
と、1級の単語を始めるには打ってつけの教材でした。
一方でこの「キクタン」だけで勝負をかけようとしますと、なかなか問題が解けません。
2〜3周、単語が苦手な人は4〜5周ほどした上で、過去問や予想問題に挑戦してみてください。
単語には様々な覚え方がありますが、僕がオススメするのは「リスト学習」です。
左ページに単語が載っていて、右ページに例文が載っている、いわゆる「ザ・単語帳」ですね。
メリットは以下の通りで、
- スピード
- 何周もしやすい
- どこでも学習できて開始と終了がわかりやすい
といった点が挙げられます。
例文で覚えることもオススメする方がいらっしゃいますが、正直1級レベルになると「その人の好み」でいいかと。
しかし個人的には、リスト学習でバンバン単語を覚えていくほうが、スピード感があって自信にも繋がると思っています。
リンク
「英検1級でる準パス単」 は以下のようなメリットがあります。
- 語彙数が多い
- アプリで音声も確認できる
どちらが正しいかを問うよりも、とにかく語彙力が問われるのが英検1級ですから、シンプルに「多いに越したことはない」と言わせていただきます。
単語の勉強法
正直に言いますと、「この回数だけやればいい」というような答えはありません。
あくまで「目安」ですが、乱暴に言えば「やれるだけやりまくれ」ということになります笑。
上の2冊を完成させるくらいの勢いで勉強すれば、1級の合格圏内に入れたと言っても過言ではないでしょう。
僕は2回落ちましたが、どちらも「語彙が足りなくてわからなかった」ということはありませんでした。
語彙さえできていれば、あとはちょっとしたミスを防ぐだけだったからです。
英語上級者には1級の単語は必要
ここでなんとか言い訳をしたくなる人がいます。
そう、僕です笑。
1級レベルの英単語は、最初に否定から入られることがあります。
こんなもの要らない、と。
僕自身もそうだったので気持ちはわかりますが、海外を周遊しながらネイティブと話していますと、「1級の単語をやっていてよかったな」と思うことが多々ありました。
「簡単な会話程度でいい」というのであれば、僕の文法の記事を勉強して、英検3〜2級あたりまで取れば問題ありません。
ただ1級を目指している人とは、少なくとも英語の能力が高い人であり、向上心のある人です。
それなら、まずはキクタンでもパス単でも書店で手に取って、ザッと眺めてみてください✨
それらが「難しすぎるから」覚えないというのはもったいないことです。
向上心があるのならば、ぜひ取り組んでみてください🎵
必ず英会話の手助けになるはずですから✨
各パートを満遍なく学習
僕が2回落ちたのは、「語彙に特化しすぎたから」と言っても過言ではありません。
3回目で特に力を入れたことは、「各パートの予想問題演習をする」ということでした。
僕が購入したのは「DAILY30日間 英検1級 集中ゼミ 6訂版(旺文社英検書)」。
リンク
勉強法は以下の通り。
- 毎日の隙間時間で単語の勉強。
- 夜1〜2時間は時間をとり、各パートを必ず毎日解く。
後述しますが、僕がとった勉強期間は1〜2ヶ月でした。
これは個人の能力によるとしか言えませんので、この期間が最適解だとは思いません。
僕は過去に2回受験している経験もありますからね。
ただ、毎日「高いレベル(受検するレベル)の問題に触れること」が、3回目の僕には必要でした。
- 普段から1級の単語を勉強しつつ、
- 本番で出題される問題演習をしておく。
大きくはこの2本の柱で、英検対策はバッチリだと思います。
中にはリスニングもライティングもありますからね。
それぞれ解説していきます。
リスニング対策
僕はリスニングが昔から苦手でした。
「どうやったら聞き取ることができるだろう?」と考えていましたが、
- スピーキング
- シャドーイング
など、アウトプットを意識することで、その力を培うことができました。(ここではリスニングの全体観は割愛します)
さて1級ともなりますと、内容が難しいだけでなく、1度しか聞けないというレベルの高いリスニング力が求められます。
苦手な僕がしたことは、
◉ 書き取りをしすぎない
ということでした。
ただ全く書き取りをしないと、それはそれで長文のリスニングで記憶が飛んでしまうこともありますので、メモ程度の書き取りをするように心がけました。
基本的には、
- できる限り「聞くこと」に徹し、
- 流れてくる英文全体を把握しようとし、
- キーワードとなる部分だけメモを取る。
ことです。
実際にやってみるとわかりますが、英文が長ければ長いほど、ハードルが下がることがわかります。
それだけ情報量が多いため、いきなり内容が分からなくても、聞いていく中で単語を拾っていけば、だんだんと内容が理解できるようになるのです。
ライティング対策
月並みのアドバイスになるかもしれませんが、
- 問題文(1文)を正しく理解してから書き始める。
- 難しい単語は使わない。
- 論理的な文章も大事だが、自分の主張をしっかりサポートできるかが勝負。
といったところで、僕は合格ラインに載せることができました。
また乱暴に言ってしまいますと笑、1級に挑戦するくらいの人であれば、ある程度の英語力がすでにあるという前提があると思っています。
先ほど紹介した「DAILY30日間 英検1級 集中ゼミ 6訂版(旺文社英検書)」にもライティングのお題が載っています。
実際に時間を測って挑戦して見ましょう。
目安もまた人それぞれですが、30〜40分くらい取れればいいですね✨
本番は焦りもありますので、20〜30分でも書き切れるように素早く書く練習をしておきましょう。
その後は模範解答を見ておくことが大事です。
特に書き方よりも、内容を見ておくこと。
どのような具体例を使って、自分の意見をサポートしているかどうかがキモだからです。
余裕があれば「自分との反対意見」にも目を通しておきましょう。
- 自分で時間を測ってライティングする時間を取る。
- 20〜30分で書き切る速さを身につけておく。
- 模範解答では、英語そのもの以上に内容に目を向けて視野を広げる。
- 余力があれば反対意見にも目を通す。
準備期間は短期勝負がカギ
これは僕自身が受験勉強を経験してきたからでもありますが、資格試験やテストとは短期集中で挑むほうがいいと思っています。
すると、
「短期集中だと、本当の意味で生きた英語を身につけることができない」
と反論してくる人がいます。
言語習得では、
「勉強期間に比例して能力が高くなること」
は、ある程度「真理」だと思っていますので、賛成する部分もあります。
しかし、特に大人になってから言語の勉強をする時、時間のない中でやるからこそ、
- 集中できて
- 頭に入れることができる
のです。
1級は確かに、「単語」という大きなハードルがあることは間違いありません。
時間がかかることは僕自身、重々承知していますが、年単位で時間をかけるほどではないですし、結局単語などは短期ででも覚えようとしなければ、長期記憶につながることはありません。
ある程度「英語力」がある人が、1級を受けます。
それなら後は、
- 語彙力
- 過去問演習
- 予想問題演習
が勝負と言っても過言ではありません。
リンク
単語帳と過去問(公式でも可)、予想問題の購入をして、
- 基礎力
- 問題傾向対応力
をつけること。
シンプルではありますが、この記事を読んでいる方は、すでに英語の能力の高い方々だと思いますので、あまり細かい対策をすることにこだわらず、上記に示した大切な部分を中心に目を向けることをオススメします。
まとめ
さて、あとは1級を受けるために勉強するだけですね!
以下、まとめです。
- とにもかくにも語彙の強化
- 試験までほぼ毎日各パートの対策
- できれば短期間で集中して受験する
英検1級は、
「ただただ難しいだけで意味なんてない」
と思われることが多いです。
僕自身もそう思っていました。
しかし語彙を鍛えるだけでも、他の英語上級者よりさらに一歩前を行くことができます。
初めて受ける時こそ、しっかりと対策をして臨んでみてくださいね✨