文法

【助動詞のmayの使い方】推測から許可、譲歩まで

こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki

さるくん
さるくん
せいじ先生、そういえば助動詞の「may」ってあるけど、あれはさすがに「〜かもしれない」っていう意味しかないよね?
せいじ
せいじ
実はそうでもないんだ💦若干「can」との使い方が似ているけれど、「may」独特の表現もあるんだよ💡
【助動詞のcanの使い方】「〜することができる」だけではない!この記事では助動詞の「can」について解説していきます。助動詞は形が簡単な一方で、意味がかなり多いといった厄介な品詞でもあります。都度、文中でどう使われているのか確認しましょう!...

「can」の記事の内容に近く、「may」の使い方は簡単です。

1つだけ厄介な「〜でありますように」という「願い」もありますので、チェックしていきましょう✅

推測:〜かもしれない

せいじ
せいじ
「may」と言ったらこれだよね💡
さるくん
さるくん
たぶん〜だろう」ってことだよね?確信度は何%くらいなの?
せいじ
せいじ
大体40〜50%くらいっていわれてるから、日本語の「たぶん」のニュアンスよりも確信度はかなり低いと言っていいね💡ちなみに過去形とされている「might」だとさらに下がって、30%程度と言われています

形はもちろん「助動詞+動詞の原形」です。(否定系なら「not」をつける)

早速例文を見てみましょう🎶

  • It may be rainy / tomorrow.(雨が降るかも)
  • He may not come / to the party.(来ないかもしれない)
さるくん
さるくん
あれれ?なんで疑問形は乗せてくれないの?
せいじ
せいじ
実は「〜かもしれないの?」という表現で、「may」を文頭に置く文はあまり聞いたことがないんだ💦むしろこれから書くような「許可を求める時」で使われる時のほうが多いからね💡

また、「may be」と「maybe」の違いがありますが、ほとんど一緒だと思っていただいて構いません✨

  • It may be rainy / tomorrow.
  • Maybe, it’ll be rainy / tomorrow.

ただし前者の「may be」は、たまたま「may」の後に「be動詞」が来ているだけなのです。

一方で後者の「maybe」は、会話の文中のいろんなところに挿入されます。

特に置ける位置は決まっておらず、会話の最後の最後で「… , maybe.(たぶんね)」と付け足されることもあります笑。

譲歩:〜かもしれない。けれど…

さるくん
さるくん
じょ、譲歩って何なの?!せいじ先生!
せいじ
せいじ
慌てる必要はないよ笑。一度譲ること、つまりは「言いたいことはわかるけど」と言ってから、自分の意見を主張することだよ💡

◉ Yeah, / it may be true, / but I can’t agree / with you.(それは本当かもしれないけど賛成はできないなぁ)

「〜かもしれない」という基本の使い方は変わりませんので、何か新しい知識を取り入れる必要はありません。

せいじ
せいじ
こういう表現がある、と思っていればいいんだよ✨日本語でもこの手の表現はあるよね🎵

許可:〜してもよい

さるくん
さるくん
あーこれこれ!これなら知ってるよ🎵「May I come in?(=入っていいですか)」とか使うもんね!
せいじ
せいじ
その通り✨肯定文で使えば、相手に対して「いいよ」と許可を与える表現にもなるんだ💡
  • You may enter the room.(入ってもいいです)
  • May I get/have your name?(お名前を聞いてもいいですか)
  • You may not drink alcohol / here.(ここでお酒は許可されていません)
さるくん
さるくん
なるほど。肯定文でも使えるんだね💡
せいじ
せいじ
そうなんだ🎵否定形になると「禁止」に捉えられるような、そんな表現になるね!遠回しな言い方だけど、結局は「ダメ」っていうことだからね笑

近い表現ですと、「〜することは許可されていない/許されていない」という表現があります。

◉ You are not allowed / to smoke / here.(喫煙は許されていない=ここは禁煙です)

「allow 人 to〜」で「人に〜することを許す」という表現がありますが、それが「受け身かつ否定」になっているわけですね✨

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ただし、会話の中で「May I 〜?」を使い過ぎてしまいますと、少し丁寧すぎる印象があります。

普段の会話では、

  • Can I 〜?
  • Could I 〜?(より丁寧)
  • May I 〜?(かなり丁寧)

の上2つの表現のほうが、圧倒的に使われています。

あまりにもフォーマルな場所でなければ、「can」を使うようにしましょう🎵

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願い:〜でありますように

さるくん
さるくん
あれ?「may」にそんな表現あったっけ?
せいじ
せいじ
そうなんだ!実はこんな表現があるんだけど、たぶん聞いたことはあると思う!
  • May you be happy!(お幸せにね!)
  • May the force be / with you.(フォースとともにあらんことを)
さるくん
さるくん
ん?これってフツーに「You may be happy!」って言えばいいんじゃないの?
せいじ
せいじ
その通りなんだ💡でもここでは「倒置」が起こっているんだ!日本語でも「倒置法」ってあるでしょ?「海賊王に、俺はなる!」って🎵
さるくん
さるくん
せいじ先生、ワンピース好きだからね😅うん、それって強調したい時とかだよね?
せいじ
せいじ
それそれ!そうなんだよね✨気持ちを込めて「〜でありますように!」っていうから、助動詞の「may」が文頭に出てきちゃってるんだ🙌「倒置」はいろんな場面で見かけることができるけど、少しレベルが高いから初心者は手を出さなくてもいいかな🎵

応用:〜だったかもしれない

せいじ
せいじ
助動詞については「can」「must」とやってきたから、もう予想は付くんじゃないかな?
さるくん
さるくん
わかった!完了形との組み合わせでしょ!
せいじ
せいじ
その通り!「助動詞+完了形」はどれにおいても組み合わせ可能なんだ💡
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ちなみに「may」の過去形である「might」ですが、推量として使われるもののその確信度は低いとお伝えしました。

ここでは「may」も「might」も出てきます。

「may+完了形」は「〜したかも?」と判然としない様子を表すのに対して、「might+完了形」のほうは「〜したかもしれなかったけど、しなかった」と現実と反対のことを表す時に使うことができます。(仮定法)

  • could+完了形(〜できただろうに)
  • must+完了形(〜したに違いない)
  • might+完了形(〜したかもしれない)

早速「may/might」の例文を見てみましょう🙌

  • He may have said so.(言ったかもしれない)
  • I thought [ she might have locked the door ], but she hadn’t.(彼女が鍵をかけたと思ってたけど、していなかった)
さるくん
さるくん
なるほどね。じゃあ「He might have said so…」だったら、「あれー?言ったと思ったんだけどなぁ💦」(=言っていなかった)ってこと?
せいじ
せいじ
そうだね!現実とは逆のことだからね💡「I thought…」が隠れているような、そんなイメージだね😊
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まとめ

以下、「may」のまとめです。

助動詞「may」とは…
  1. 推量:〜かもしれない
  2. 譲歩:〜かもしれない。けれど…
  3. 許可:〜してもよい
  4. 願い:〜でありますように
  5. might+完了形:〜だったかもしれない(実際はしていない)

実は「may」には重要表現として、

  • may well+動詞の原形:〜するのももっともだ
  • may/might as well+動詞の原形:〜したほうがいい(マシ)

という表現があります。

「may well」は単純に「well」が「may」を強めていると考えること。

一方で「may/might as well」は、「as」が入っていることから、比較であることがわかるため、「〜するくらいのほうがいい」という考え方になります。

簡単に解説しましたが、これらは「文法の基本」というよりは「覚えて使うもの(≒ イディオム)」に近いです。

英語初心者にとっては「may」の基本的な使い方を覚えることが大切ですから、「推量:〜かもしれない」と「許可:〜してもよろしいですか」の2つをまずは押さえておきましょう🎵

せいじ
せいじ
それではまた!