文法

【第4文型って何?】S+V+O+Oの二重目的語

こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki

今日は第4文型を扱っていきます。

さるくん
さるくん
早速だけど、この「O」が2つあるの何なの?!
せいじ
せいじ
そうだよね💦でも実はとっても簡単な覚え方があるんだ🎶

第4文型は一見すると複雑そうですが、実は第3文型を知っていればある程度簡単に理解することができます。

【第3文型って何?】S+V+Oの他動詞の文型この記事では「第3文型」について勉強していきます。V(動詞)の後に「O(=名詞)」をとる文型のことを指します。名詞と言っても様々な形がありますので、一緒に学んでいきましょう。...

まずは「O(=目的語)」が何なのかを理解しておきましょうね!

【名詞って何?】モノについている名前のことこの記事では「名詞」について勉強していきます。単数・複数、可算・不可算などややこしいですが、一緒に勉強していきましょう。...

その上で、早速「二重目的語(=Oが2回連続すること)」について学んでいきましょう🎶

第4文型の覚え方

さるくん
さるくん
せいじ先生、さっきの質問だけど二重目的語ってなんなのさ?
せいじ
せいじ
以前、第3文型をやったよね?あの時の目的語ってなんだったか覚えているかい?
さるくん
さるくん
目的語っていうのは、名詞のことでしょ?SVOの場合、V(=動詞)は他動詞だから、その直後に対象物である目的語(=名詞)が来るんだよね!
せいじ
せいじ
そのとおり!今回は「目的語」が2つ連続で続くだけなんだ

二重目的語とは?

二重目的語」とは、文字どおり2回連続で目的語が連なっていることを表しています。

よく表されるのは、「S+V+O+O」の「O+O」の部分が「人+物」という考え方です。

さるくん
さるくん
この順序は変わらないの?
せいじ
せいじ
そうだね♫「物」が先に来る場合は、「第3文型」に戻るんだよ!

ポイントは「二重目的を取る動詞は大抵決まっている」ということです。

さるくん
さるくん
え?「like」とか「play」といった他動詞なら、なんでもいけるわけじゃないの?
せいじ
せいじ
そうだね。基本的に音節が少ない「短い動詞」であれば、意外と二重目的語を取ることができるけど、なんでもというわけにはいかないんだ。初心者のみなさんは、以下の動詞だけ覚えておけばバッチリだと思うよ♫

第4文型を取る基本的な動詞

中学・高校で習うものとして、一般的にあげられている「第4文型を取る動詞」は以下のもの程度で十分です。

  • give
  • send
  • buy
  • pass
  • ask
  • tell

特に「give」は頻出ですので、「give」を使った例文を見てみましょう。

  • I gave him a present.
  • Give me money!
  • I’ll give you this bag.

下線部分を見てわかる通り、「S(主語)+V(動詞)」の後は、必ず「O(人)+O(物)」の順で来ています。

人に物を与える」という形になっていますよね♫

さるくん
さるくん
「give」という動詞が過去形になったり、未来形になったりしても、この形は変わらないんだね!
せいじ
せいじ
その通り。二重目的語を取る動詞は大体決まっているから、中高で習うものを数十個(もいかないくらい)覚えておけばバッチリだよ♫

「S+V+O+O」を取る動詞をある程度覚えたら、あとは「O(人)+O(物)」の順番だけに注意していれば大丈夫です。

第3文型への置き換え方

さるくん
さるくん
ねぇねぇ、SVOOの第4文型って第3文型であるSVOに書き換えられるって、ドリルとかでよく見るけど本当?
せいじ
せいじ
そうなんだよね。実際はそんな「書き換え問題」自体はナンセンスなんだけど、表現の幅を広げるという意味では、知っておいたほうがいいかな♫

S+V+O+Oの文型で重要視していた箇所は、「O(人)+O(物)」の部分でしたよね。

今回第3文型、いわゆる「S+V+O」に書き換える時に大切なポイントは、順序が変わるということです。

O(物)+ to/for O(人)」になるという決まりがあるのですね。

さるくん
さるくん
え?人と物を逆にするだけ(S+V+物+人)じゃダメなの?!
せいじ
せいじ
そう💦それが厄介なんだ。順序を逆にした際、O(人)の前に「to」や「for」が入るから、第3文型の扱いに戻ってしまうんだ🎶

「人と物」の順序が逆転していしまいますと、「物 + to/for + 人」という形(間に前置詞が入る)になりますので、第3文型となります。

【第3文型って何?】S+V+Oの他動詞の文型この記事では「第3文型」について勉強していきます。V(動詞)の後に「O(=名詞)」をとる文型のことを指します。名詞と言っても様々な形がありますので、一緒に学んでいきましょう。...

前置詞が入った場合、以下のように第3文型と捉える感覚をオススメします♫

  • I gave a pen / to him.(彼にペンをあげた)
  • I bought a notebook / for her.(彼女に本を買った)
さるくん
さるくん
なるほど。スラッシュの前までは第3文型として捉えるってことだよね?
せいじ
せいじ
そう。つまり「前置詞以降は文型に関係ないもの」として扱ってしまえばいいんだ♫

「第4文型」から「第3文型」に変えるトレーニングをする必要はありません。

単純に「物」が先に来てしまった場合は、前置詞を入れることを忘れないようにしましょう✨

toとforの違いって?

さるくん
さるくん
せいじ先生!なぜ前置詞を入れる時に、「give」の時は「to」で「buy」の時は「for」なの?
せいじ
せいじ
英文法の授業として言いづらいことだけど、「覚えてしまったほうが速い」んだ💦一応違いを説明しておくね!

【toの場合】 相手に「物」を渡しているイメージ

【buyの場合】 相手に「物」がまだ渡っていないイメージ

さるくん
さるくん
どどど、どういうこと?
せいじ
せいじ
「give」や「pass」などは、「相手に渡す」という動作イメージから「to」が入るんだ♫「buy」や「make」などは、「買ってまだ渡してない」「作ってまだ渡してない」から、渡す動作が入っていないので「for」と覚えておくといいよ!
  • I gave a pen / to him.(彼にペンをあげた)
  • I passed the salt / to Seiji.(せいじに塩を渡した)
  • I bought a notebook / for her.(彼女に本を買った)
  • I made dinner / for them.(彼らのために夕飯を作った)

違いの感覚は一応お伝えしましたが、実際は覚えてしまうほうが圧倒的に速いです。

「give」ときたら「to」でしょ?というくらいの感覚で、使うたびに覚えておくといいです。

ちなみに例外として、

I asked him a question.

▶︎ I asked a question / of him.

となり、この「ask」に関しましては高校英語のドリルでやたら出て来ます笑。

「to」でも「for」でもなく、「of」を使うからですね♫

まとめ

今日のまとめです。

第4文型とは?
  1. S+V+O+Oの文型である。
  2. 二重目的語の順序は「人+物」である。
  3. 順序が「物+to/for+人」の場合は第3文型に分類される。

基本的には「人+物」が連続でくる文があるということさえ押さえておけば大丈夫です。

「to/for」の違いに差はありますが、無理に覚えようとせず、使う中で覚えていきましょう♫

せいじ
せいじ
それではまた!